ねくねみねねれーしょん?

ぐだぐだぽえむ

打上花火

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海と花火

夏を無理やり感じる

 

打ち上げられた花火を下から覗き込む

君の汗ばんだ顔もキラキラと輝いていた

 

終いの静けさに負けない笑顔を

静かに覗き込んでいた

 

遠く果てしない海を

頼りない光の照らす海を

 

ずっと忘れたくなかった

 

君ではない誰かと見た海

君ではない誰かと見た花火

 

暗くて涼しい夏の映画館で

誰かと見た打上花火

 

あの日の海を

あの日の花火を

思い出せなくなった

 

忘れたなんて言えない

嫌いだなんて言えない

離れてなんて言えない

 

臆病で情けなくて

強がっても笑われる

 

消えていった花火のように

忘れられた海の光のように

 

君といたあの夏のように

 

やり直せなくてもいいからさ

思い出くらいは残してよ

あたしくらいは忘れないでよ

嘘でもいいから笑ってよ

 

散った花火は

夜空から忘れられた